更年期障害の発現因子
更年期障害の発現には、加齢やエストロゲンの欠乏した身体的ストレスに加えて、性格などから由来する心理的因子、仕事や家族関係(家庭環境)などに起因する社会的因子が重なって関与します。
更年期障害は、一種のストレス性疾患とも考えられています。
一人ひとりその背景は異なりますので、受診される際は自分におきている身体の変化や心配事をメモに書いて、受診の際には詳しくお話くださいね。
更年期の原因
更年期症状の原因について、詳しく解説させて頂きます。
症状に個人差があるのは、その人の性格・気質や置かれている環境に左右されるためですが、大きな原因は加齢による身体的な変化と言われています。
【月経の仕組み】
更年期の変化を理解するためには、月経のメカニズムと2つの女性ホルモンの関わりに関する知識が必要です。
卵巣からはエストロゲンとプロゲステロンが分泌されます。
エストロゲンの働きで、子宮内膜が厚くなり受精卵の着床準備をします。
子宮内膜が厚くなると、脳下垂体からFSH(卵胞刺激ホルモン)やLHという性腺刺激ホルモンが急激に放出されます。
排卵直前にはLHが通常の数倍のピークを作ることにより、排卵がおこります。
排卵後の卵胞は黄体となりプロゲステロンが分泌され、受精卵の着床のための環境を作ります。
着床しなかった場合、黄体は委縮し、子宮内膜は剥がれ落ちます。
これが月経です。
女性ホルモン減少で脳が混乱し、自律神経も乱れやすくなります。
更年期を迎えると卵巣機能は低下するため、若い時と同様にエストロゲンを分泌できなくなります。
そのことによってホルモンバランスが保てなくなり、おきる身体の症状が更年期症状です。
女性ホルモンは、脳の視床下部からの司令により卵巣から分泌されます。
視床下部は様々なホルモンの分泌をコントロールするとともに、体温調整や呼吸、消化機能の調整、精神活動などを司る自律神経のコントロールセンターです。
ところが卵巣の機能が衰えると、脳がいくら「ホルモンを出せ」と指令を出しても分泌されません。
すると脳がパニックを起こし、通常の何倍もの指令をだすために、異常な発汗、イライラ、めまいなどの症状がおこると言われています。
更年期付近から注意したい病気
生活習慣病のリスクが上昇
糖尿病や動脈硬化に注意!
女性ホルモンの働きには、血管をしなやかに保ち、動脈硬化の予防や内臓脂肪の分解をしやすくするなどがあり、男性と異なり女性は生活習慣病の発症が抑えられていました。
しかし閉経以降は女性ホルモンの保護がなくなり、「脂質異常症」「動脈硬化」「糖尿病」など生活習慣病のリスクも高まってきます。
動脈硬化は、心筋梗塞や脳梗塞など重大な病気を引き起こす危険因子であるため、特に閉経後の女性はこれまで以上の注意が必要です。
自覚症状がない骨に関する病気
骨粗鬆症に注意!
更年期を迎えると、エストロゲンの急激な減少によって骨代謝のバランスが崩れ、閉経後1年に2%づつ骨量は減り、10年後には20%も減少すると言われています。
若い頃に蓄えた骨の量が減り骨がもろくなり、骨折リスクが高まります。
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